本日の為替予想「ドル円動向と介入警戒、市場は注目」

市場が緊張を高める中、ドル円の動きに注目が集まり、政府の介入警戒が話題となります。

目次

昨晩のNY市場の動向

ドル円は、東京時間では上値が重かったものの、欧州からニューヨークにかけてはドル買いが優勢となり、153円32銭まで上昇しました。

3月の生産者物価指数(PPI)の発表を受けて一時売られる場面もありましたが、勢いはなく、米国の金利上昇に支えられ、ドルは底堅く推移しました。

ドル高の流れはユーロドルにも波及し、ユーロは約2カ月ぶりに1.0699まで下落しました。

株式市場はまちまちでした。ダウは小幅安で終了しましたが、ナスダックはハイテク株の上昇にけん引され、271ポイント高でした。

債券市場は続落し、長期金利は4.58%台に上昇しました。

金相場は反発し、最高値を更新しましたが、原油は反落しました。

新規失業保険申請件数は21.1万件でした。3月の生産者物価指数は前月比0.3%でした。

このように、ニューヨーク市場ではドル高が進み、株式市場や債券市場、商品市場にも影響を与える動きとなりました。

ドル/円152.80~153.32
ユーロ/ドル1.0699~1.0756
ユーロ/円163.94~164.52
NYダウ-2.4338459.08
GOLD+24.302372.70
WTI-1.1985.02
米10年国債+0.0434.587

本日の注目イベント

本日は、世界各5国重要な経済指標やイベントが多数予定されています。

  1. 日本
  2. 中国
  3. ドイツ
  4. 英国
  5. アメリカ

日本

日本では、2月の鉱工業生産の確定値が発表されます。

中国

中国では、3月の貿易収支が注目されています。中国の輸出入動向が示す経済の活況度が注目されます。

ドイツ

ドイツでは、独3月消費者物価指数の改定値が発表されます。消費者物価の上昇率が予想を上回るかどうかが焦点です。

英国

英国では、2月の鉱工業生産と貿易収支が発表されます。英国経済の動向を示す重要な指標となります。

アメリカ

アメリカでは、3月の輸入物価指数と輸出物価指数が注目されています。また、4月のミシガン大学消費者マインドの速報値も発表されます。

さらに、デーリー・サンフランシスコ連銀総裁やコリンズ・ボストン連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁の発言や講演が予定されています。

さらに、複数の大手企業、ウェルズファーゴ、JPモルガン、ブラックロック、シティグループの企業決算が注目されます。

本日の考察

前日のニューヨーク市場でドル円は153円24銭まで上昇し、34年ぶりの高水準を記録。東京市場では介入警戒感と実需のドル売りにより上昇が抑えられました。

財務官の発言は「行き過ぎた動きには適切な対応を取る」とし、介入の具体的な水準には言及しませんでした。

市場では「152円が介入ライン」との噂もありましたが、介入の動きは見られず。海外市場でもドル円は小幅上昇しましたが、介入はなしでした。

米金利の上昇がドル高を支えています。一方で、財務官の発言から介入が近いとは感じられなかったが、円安が進む中で当局の行動に注目が集まっています。

本日のドル円は152円~153円80銭を予想し、介入警戒感が高い中でも、金曜日には特に警戒が必要との見方を示しています。

まとめ

晩のニューヨーク市場ではドル円が153円32銭まで上昇し、ドルの底堅い推移が見られました。

一方で、欧州経済の指標などから、ユーロは2カ月ぶりの低水準を記録。株式市場は混在し、ナスダックはハイテク株の上昇でプラスを記録しました。

債券市場は長期金利の上昇が続きました。また、金相場は最高値を更新するものの、原油は反落しました。

経済指標面では、新規失業保険申請件数と3月の生産者物価指数が発表され、市場に影響を与えました。

国際的には、主要5国で重要な経済指標やイベントが多数予定されており、特に中国の貿易収支やアメリカでの物価指数が注目されています。

市場は、ドルの動向や各国の経済動向、企業決算などに注目しています。

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