本日のユーロ/円レート: リスク回避による売買動向の拡大は期待薄

本日の為替市場:ユーロ円2024/02/22

ユーロ対ドルの為替レートは、2017年1月3日に1.0341ドルという低水準を記録した後、2018年2月18日には1.2537ドルまで上昇しました。しかし、その後の動きは変動が激しく、2022年9月28日には0.9536ドルまで下落しましたが、2024年に入ると1.1ドル台へと回復しています。一方、ユーロ対円では、2016年6月24日の英国のEU離脱決定を受けて一時109円57銭まで下落しましたが、その後は回復し、2018年2月2日には137円50銭まで上昇。その後は一時停滞期を経て、ECBの利上げ策により2023年11月16日には164円30銭まで上昇しました。ドイツ経済の低迷にも関わらず、ECBが今年前半に利下げを開始するという見方は変わらず、しかし大規模な利下げの予想は後退しています。日本銀行はマイナス金利政策を撤廃したとしても、緩和的な金融政策を継続すると見られており、ユーロ売りと円買いの動きがすぐには拡大しないと予想されています。

ユーロ売りの主な理由としては、ECBの政策金利の早期引き下げ予想、中東情勢の不安定化やユーロ圏経済の減速、そして日欧間の金利差の縮小が挙げられます。

一方で、ユーロ買いを後押しする要因には、2024年に予想される米国の複数回にわたる利下げ、ユーロ圏諸国、特にドイツのインフレ率が高い水準で推移する可能性、そして米欧間の金利差が縮小する可能性があります。

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