目次
『注目の日米指標と通貨市場の動向』
- 22日ドル・円は、目立った売買材料が観測されないなか、154円台半ばから後半での小動きとなりました。
- 24日米耐久財受注は市場予想を上回り、経済の強さを示す。しかし、長期債利回りは混在し、株式は反応分かれます。
- 25日米GDPとコアPCEデフレーターは GDP成長率が予想下回るもコアPCE上回り、利下げ先延ばしが円安継続の要因に。
- 26日午前の東京市場でドル円は155円台半ばでの横ばい推移してます。
- 26日銀会合と米長期債利回りについて日銀の金融政策方向性に注目されました。同時に米長期債利回り高騰が市場不安を煽る。
今週の振り返り(4/22-4/26)
この1週間、ドル円は大きな変動を見せ、4/22は154円台で小動きでしたが、中東情勢の悪化や米株動向の影響を受け一時155円台へ。
翌日には155円近辺まで上昇しました。4/24にはイラン空爆報道を受け一時動揺。
4/25には市場介入への警戒感の中、155円台を維持。
そして4/26には155.74円へと高値を更新しましたが、米国のGDP成長率が予想を下回り、コアPCEデフレーター上昇により日米金利差拡大が円安要因となりました。
外部要因や経済指標、市場介入への警戒感が相場を動かし、ドル円は高水準を維持。今後の経済イベントや政策発表が注目されます。
来週の見通し(4/29-5/3)
ユーロ圏では、製造業とサービス業のPMIが発表され、製造業は予想を下回る結果となりましたが、サービス業は予想を上回る好結果が示されました。
米国では、新築住宅販売件数が予想を上回り、またリッチモンド連銀製造業指数の改善が見られました。
ドイツのIfo景況感指数も予想を上回るなど、一部の指標では経済の回復傾向が見られます。
しかし、原油在庫の大幅な減少や、Gfk消費者信頼感の改善など、市場を動かす要因は多岐にわたります。
注目すべきは、米国の実質GDPやPCEコアデフレータなどのデータで、インフレ圧力の動向が注目されます。
ドル円は155円台半ばから155.74円までの高水準を維持する可能性があるものの、今後の経済イベントや政策発表によって相場が動くことが予想されます。