海外FXは、日本国外の業者を介して外国為替取引を行うことで、高レバレッジや低コストなどの特徴があります。
海外FXの出金方法の徹底比較や手数料やルールについても解説していきます。
海外FX業者を利用して出金をする際のルール
![](https://harman-ownersclub.jp/kaigaifx/wp-content/uploads/2024/06/image-33.webp)
海外FX業者を利用して出金をする際のルールについて6点紹介します。
- 基本的に入金時と同じ方法で出金をする
- 出金先の口座はアカウントと同じ名義でなければならない
- 出金方法に優先順位がついている
- ボーナスのみの出金はできない
- 業者によって利用できる出金方法が異なる
- 時期によって利用可能な出金方法が変わる
それぞれ解説していきます。
基本的に入金時と同じ方法で出金をする
海外FX業者を使用する際には、原則として入金した際と同じ方法で出金する必要があります。
これは、資金洗浄を防ぐための国際的な規制およびポリシーに基づくもので、金融機関が資金洗浄やその他の不正行為を防止するために設けているルールです。
このルールにより、例えばクレジットカードを使用して入金した場合、出金もクレジットカードを通じて行なう必要があります。
これにより、資金の流れを追跡しやすくし、不正な資金の移動を抑制することが可能になります。
出金先の口座はアカウントと同じ名義でなければならない
出金を申請する際、特に海外FX取引の場合、出金先の口座名義人がFX取引アカウントの保有者と同一であることが求められます。
この制限は、資金洗浄防止という重要な目的のために設けられています。
したがって、他者の名義を使用した口座への出金は認められておらず、このルールの遵守が厳しく求められています。
この措置は、不正資金の流通を阻止し、取引の透明性を高めることに寄与しており、ユーザー自身の安全と資産の保護を確保する上で非常に重要です。
このように、FX業界では資金の安全管理に対する規制が厳しく設定されているのです。
出金方法に優先順位がついている
一部の海外FX業者では出金プロセスに特定のルールがあり、主に入金時に使用した方法での出金を優先しています。
これは、資金洗浄の防止や不正行為を避けるための一つの安全対策として設定されています。
たとえば、クレジットカードで入金した場合、出金も同じクレジットカードに対して行われることになります。
このルールにより、投資家は入金と出金のプロセスをシンプルに保ちつつ、自分の資金を安全に管理することができます。
入金手段での出金が不可能な場合のみ、業者は他の出金方法を検討または提供することがあります。
ボーナスのみの出金はできない
海外FX業者の多くが、トレーダーに対してボーナスを提供していますが、このボーナス金額のみを直接出金することは許可されていません。
ボーナスを利用して得た利益については出金可能ですが、ボーナスそのものには通常、特定の条件が設定されています。
例えば、ある一定の取引量を達成することが条件となっていることが多く、これはボーナスを活用して実際にトレードを行い、市場での活動を促進するために設計されています。
ボーナスは追加資金として機能し、トレーダーがより多くの取引を経験し、スキルを向上させる機会を提供します。
業者によって利用できる出金方法が異なる
海外FX業者が提供する出金方法は業者によって異なり、一般的な銀行振込、クレジットカード、電子マネーなど多様なオプションが存在します。
しかし、業者の中には特定の出金方法に制限を設けている場合もあり、トレーダーが利用できる選択肢が限定されることがあります。
これは、その業者が運営する地域の金融規制、取引条件、提携している決済サービスプロバイダーの都合などによって決まることが多いです。
そのため、口座開設前には、利用可能な入出金方法を確認し、自分の取引スタイルや資金管理のニーズに適したFX業者を選ぶことが重要です。
時期によって利用可能な出金方法が変わる
市場状況の変動や業者側の規定更新に伴い、利用できる出金方法に変更が生じる場合があります。
これは、外部の経済環境や、内部の業務方針の見直し、金融規制の変更などによって引き起こされることがあり、トレーダーが予期しない形で出金オプションに影響を及ぼす可能性があります。
そのため、出金をスムーズに行うためには、出金申請をする前に、常に業者のウェブサイトやユーザーダッシュボード上で最新の出金条件やルールを確認することが非常に重要です。
海外FX業者を利用する際におすすめの出金方法
![](https://harman-ownersclub.jp/kaigaifx/wp-content/uploads/2024/06/image-4.webp)
海外FX業者を利用する際におすすめの出金方法は6点あります。
- 振込手数料が抑えられる国内銀行送金
- 多くの業者で利用できる海外銀行送金
- 資金移動が簡単にできるbitwallet
- 反映までが早いクレジットカード
- 様々な通貨で取引ができるSTICPAY
- 着金が早く手数料も安い仮想通貨
それぞれ解説していきます。
振込手数料が抑えられる国内銀行送金
国内銀行送金は、海外FX業者が指定する日本国内の口座へ振り込む方法で、手数料は数百円程度で済みます。
多くの人が日常的に国内銀行口座を使用しているため、利用しやすく、出金の反映も早いです。
しかし、国内銀行送金で入金と出金の両方に対応している海外FX業者は少ないため、選択肢が限られます。
国内銀行送金の手数料と出金にかかる時間
海外FX業者 | 対応状況 | 入金時の手数料 | 出金時の手数料 | 入金の反映時間 | 出金の反映時間 |
---|---|---|---|---|---|
BigBoss | 〇 | 無料(5万円未満は1,000円) | 2,000円 | 即時 | 2~5営業日 |
XM | 〇 | 無料(1万円以下は980円) | 2,500円(40万円超は無料) | 30分〜1時間以内 | 1~5営業日 |
AXIORY | 〇 | 無料(2万円未満は1,500円) | 無料(2万円未満は1,000円) | 1営業日 | 1~2営業日 |
Titan FX | 〇 | 無料 | 無料 | 2~3営業日 | 2~3営業日 |
MILTON MARKETS | 〇 | 無料 | 出金額の3.5% | 1~2営業日 | 3~5営業日 |
国内銀行送金のメリット
国内銀行送金のメリットは手続きの簡単さと口座反映の速さです。
インターネットバンキングも利用可能で、手数料が比較的低いことが魅力です。
国内銀行送金のデメリット
国内銀行送金のデメリットは対応している業者が少なく、入金のみ対応の場合もあります。
マネーロンダリング対策のため、海外FX業者が国内銀行送金を限定的にしか提供していないです。
多くの業者で利用できる海外銀行送金
海外銀行送金は、国内外の銀行口座間で資金を移動する古典的な方法で、多くの海外FX業者が対応しています。
しかし、手数料は数千円と高く、着金には数日から数週間要することがあります。
また、脱税防止の厳格化に伴い、海外送金を拒否する銀行も存在するため、利用時には注意が必要です。
海外銀行送金の手数料と出金にかかる時間
海外FX業者 | 対応状況 | 入金時の手数料 | 出金時の手数料 | 入金の反映時間 | 出金の反映時間 |
---|---|---|---|---|---|
BigBoss | ○ | 無料 | 出金額の0.9%(USD口座は最低70ドル、円口座は最低7,000円)※ | 2~5営業日 | 2~5営業日 |
XM | × | – | 無料 | – | – |
GEMFOREX※サービス終了 | 〇 | 無料 | 1日1回無料(それ以降は出金額の2%) | 即時 | 3~5営業日 |
AXIORY | 出金のみ | – | 無料(2万円未満は1,500円) | – | 3~20営業日 |
Traders Trust | 〇 | 無料 | 無料 | 3営業日 | 1営業日 |
MILTON MARKETS | 〇 | 無料 | 無料 | 2~5営業日 | 3~5営業日 |
FXDD | 出金のみ | – | 月1回無料(2回目以降は30ドル) | – | 7~10営業日 |
Titan FX | × | – | – | – | – |
FBS | × | – | – | – | – |
※香港とシンガポールの場合。その他(日本を除く)の国の銀行に送金する場合は、出金額の1.75%(USD口座は最低120ドル、円口座は最低12,000円)が適用されます。
海外銀行送金のメリット
海外銀行送金は、特に海外在住者に利用しやすく、高額な送金にも対応可能です。
ほとんど全ての海外FX業者が対応しており、大きな利益を得る可能性がある方には適した選択肢です。
海外銀行送金のデメリット
手数料の高さと時間を要する送金プロセスがデメリットです。
利益が少ない場合手数料が負担に感じられ、また不寛容な銀行を利用している場合は送金が困難になることもあります。
英語での手続きが必要な場合もあり、面倒に思うことがあります。
資金移動が簡単にできるbitwallet
bitwalletは、200カ国以上で利用可能なオンライン決済サービスです。
このサービスを通じた送金は、「銀行口座やクレジットカード⇔bitwallet⇔海外FX業者」という3ステップで行われ、手数料の安さと速さが特徴です。
銀行口座やクレジットカードとbitwallet間の手数料は少額で済み、また、bitwalletと海外FX業者間の入出金手数料は原則無料です。
bitwalletの手数料と出金にかかる時間
海外FX業者 | 対応状況 | 入金時の手数料 | 出金時の手数料 | 入金の反映時間 | 出金の反映時間 |
---|---|---|---|---|---|
BigBoss | 〇 | 無料 | 無料 | 0〜1営業日 | 1~5営業日 |
XM | 〇 | 無料 | 無料 | 1営業日 | 最短2営業日 |
Traders Trust | 〇 | 無料 | 無料 | 即時 | 1営業日 |
MILTON MARKETS | 〇 | 無料 | 無料 | 即時 | 即時 |
FXDD | 〇 | 無料 | 無料 | 2営業日 | 3~5営業日 |
Titan FX | 〇 | 無料 | 無料 | 即時 | 即時 |
FBS | 〇 | 無料 | 無料 | 即時 | 即時 |
bitwalletのメリット
bitwalletのメリットは手数料が特に安く、大金を出金しても手数料は一律で非常に経済的です(例: 100万円出金で約824円)。
速やかな着金も特徴で、多くのFX業者が対応しているため、アカウントを持っていれば入出金がスムーズに行えます。
bitwalletのデメリット
デメリットは、アカウント作成に身分証明の提出が必要で手間がかかること、20歳未満は使用できない点です。
また、クレジットカードからの入金手数料が高く、クレジットカードへの直接出金が不可能なため、銀行送金など他手段を用いる必要があります。
反映までが早いクレジットカード
クレジットカードを使用した海外FXへの入出金は手数料無料でスピーディー、非常に手軽です。
入金時はカード会社経由で直ちに送金可能です。出金は入金額までの返金が基本で、それ以上は別途方法が必要です。
このシステムは簡易性と速さを兼ね備え、トレーディングの機動性を高めます。
クレジットカードの手数料と出金にかかる時間
海外FX業者 | 対応状況 | 入金時の手数料 | 出金時の手数料 | 入金の反映時間 | 出金の反映時間 |
---|---|---|---|---|---|
BigBoss | 入金のみ | 無料 | – | 即時~1営業日 | – |
XM | 〇 | 無料 | 無料 | 即時 | 最大1か月 |
AXIORY | 〇 | 無料(2万円未満は1,000円) | 無料(2万円未満は1,000円) | 即時 | 3~20営業日 |
Traders Trust | 〇 | 無料(2万円未満は1,500円) | 無料 | 即時 | 3~5営業日 |
FXDD | 〇 | 無料 | 毎月1回目は無料(2回目以降は50ドル) | 即時~2営業日 | 5営業日~1か月 |
Titan FX | 〇 | 無料 | 無料 | 即時 | 3~5営業日 |
FBS | 〇 | 無料 | 無料 | 即時 | 5〜7営業日 |
クレジットカードのメリット
クレジットカードのメリットは入出金手数料が無料になりコストを抑えられます。
さらに、入金した金額は即座に口座に反映され、取引開始までの待ち時間がほとんどありません。
クレジットカードのデメリット
クレジットカードのデメリットはカード発行会社によっては海外FX取引への利用が制限される場合があることです。
また、入金額以上の金額を出金する場合は他の方法を選ぶ必要があり、締め日を過ぎてからの出金反映には1か月以上の時間がかかることがあるため、計画的な資金管理が求められます。
様々な通貨で取引ができるSTICPAY
STICPAYは、bitwalletと同じくオンラインウォレットサービスですが、取り扱い通貨の豊富さや、仮想通貨への対応、そしてデビットカードを通じたATM出金可能という点で異なります。
仮にセブン-イレブンやゆうちょ銀行のATMで手軽に出金できるため、現金が必要な時に便利です。
入金から海外FX業者への送金までのプロセスはシンプルで、特に「銀行口座やクレジットカード⇔STICPAY⇔海外FX業者」を通じて行われます。
STICPAYの手数料と出金にかかる時間
海外FX業者 | 対応状況 | 入金時の手数料 | 出金時の手数料 | 入金の反映時間 | 出金の反映時間 |
---|---|---|---|---|---|
XM | 〇 | 無料 | 無料 | 即時 | 即時 |
AXIORY | 〇 | 無料(2,000円未満は1,000円) | 無料(2,000円未満は1,000円) | 即時 | 1営業日 |
Titan FX | 〇 | 無料 | 無料 | 即時 | 即時 |
FBS | 〇 | 0.3ドル+入金額の2.5% | 0.3ドル+入金額の2.5% | 即時 | 即時 |
STICPAYのメリット
STICPAYのメリットは入出金時の手数料が無料または非常に低コストで、処理も即時に行われるケースが多い点です。
法定通貨だけでなく、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨に対応しているため、幅広いニーズに応えることができます。
STICPAYのデメリット
STICPAYのデメリットは銀行口座やクレジットカードとSTICPAY間の入出金手数料は高めに設定されており、特に大きな金額を扱う場合は、コスト面での検討が必要になります。
また、STICPAYの利用できるFX業者はそれほど多くはありません。
着金が早く手数料も安い仮想通貨
仮想通貨を用いた海外FX業者への入出金は手数料が低く反映も速いですが、価格変動のリスクが伴います。
ビットコインなど仮想通貨の価値は不安定で、入金した額が減少する可能性もあります。
また、対応業者は徐々に減っており、今後さらに利用が難しくなる恐れがあります。
仮想通貨の手数料と出金にかかる時間
海外FX業者 | 対応状況 | 入金時の手数料 | 出金時の手数料 | 入金の反映時間 | 出金の反映時間 |
---|---|---|---|---|---|
BigBoss | 入金のみ | 無料 | – | 0〜2営業日 | – |
XM | × | – | – | – | – |
GEMFOREX※サービス終了 | 入金のみ | 無料 | – | 即時 | – |
AXIORY | × | – | – | – | – |
Traders Trust | 〇 | 無料 | 無料 | 即時 | 1営業日 |
MILTON MARKETS | × | – | – | – | – |
FXDD | 入金のみ | 入金額の3.5% | – | 1営業日 | – |
Titan FX | × | – | – | – | – |
FBS | 〇 | 無料 | 無料 | 即時 | 即時 |
仮想通貨のメリット
仮想通貨のメリットは手数料が低い、または無料である点です。
加えて、入金が即時反映されるため取引への反応が早くなります。
仮想通貨の使用は、送金スピードの速さに加え、グローバルな取引に柔軟性を持たせます。
仮想通貨のデメリット
仮想通貨のデメリットは仮想通貨の価格変動リスクは高く、送金時の価値が変わる可能性がある点です。
また、対応しているFX業者が限られているうえ、出金方法にも制約が生じる場合があります。
仮想通貨ウォレットや取引所の口座開設も必要で、余計な手間がかかる点も考慮する必要があります。
海外FX業者の出金方法に関するよくある質問
![](https://harman-ownersclub.jp/kaigaifx/wp-content/uploads/2024/05/image-20.webp)
- 口座から出金ができないのですが、なぜですか?
-
FX口座からの出金ができない理由は2点あります。トレーダーの側での手続きミスや不適切な資金・リスク管理が出金の障害となることがあります。一方で、FX業者側の出金拒否、あるいはセキュリティ問題も出金不能の原因として挙げられます。
- 利益を出金したら確定申告は必要ですか?
-
海外FX口座から利益を出金した場合、確定申告が必要です。年間20万円超の利益があれば申告が求められます。
- すぐに出金したい場合はどの方法がおすすめですか?
-
出金の速さを重視するなら、bitwalletやSTICPAY(電子ウォレット)がおすすめです。
まとめ
基本的に入金時と同じ方法で出金を行う必要があり、これは資金洗浄防止のための措置です。また、出金先の口座はアカウント名義と一致している必要があります。
多くの業者では入金時の方法が優先され、ボーナスのみの出金はできません。業者によって利用できる出金方法が異なるため、事前確認が重要です。
さらに、時期によって利用可能な出金方法が変わることもあります。
おすすめの出金方法には、国内銀行送金、海外銀行送金、bitwallet、クレジットカード、STICPAY、仮想通貨があります。
これらの方法は出金のスムーズさと手数料の低さを重視しています。