cTraderの使い方とは?メリットやデメリットについても解説

cTraderは高度な取引機能と直感的なインターフェースを備えたFX取引プラットフォームです。

透明な価格設定と高速な注文執行が特徴です。

cTraderの使い方とは?メリットやデメリットについても解説していきいます。

目次

cTraderを利用するメリット

cTraderを利用するメリット5点あります。

  1. 取引の透明性が高い
  2. スプレッドが狭い
  3. 板情報の確認が可能
  4. スマホからも操作ができる
  5. 約定のスピードが早くて安心

それぞれ解説していきいます。

取引の透明性が高い

cTraderは、取引の透明性が高いことで知られています。

このプラットフォームは、利用者に対し、市場のリアルタイムデータを提供し、その取引価格の形成過程を明確にします。

このように、取引過程が透明にされることで、トレーダーはより公平な取引環境で活動できるようになります。

これは、特に新規参入者や個人投資家にとって大きなメリットとなります。

スプレッドが狭い

cTraderを利用する最大のメリットの一つは、その狭いスプレッドにあります。狭いスプレッドは、取引コストを削減することに直結します。

このため、トレーダーはより少ないコストで大量の取引を行うことが可能となり、結果として収益性の向上に繋がります。

cTraderは、特にスキャルピングやデイトレーディングを好むトレーダーにとって、非常に魅力的な選択となります。

板情報の確認が可能

cTraderでは、リアルタイムの板情報を直接確認することができます。

この板情報には、市場の買い注文と売り注文の深度が表示され、トレーダーはより詳細な市場分析を行うことが可能となります。

これにより、より効果的な取引判断を下すことができるため、取引成果の改善が期待できます。

板情報を利用することで、市場の流れをより深く理解することが可能です。

スマホからも操作ができる

cTraderは、スマートフォンアプリケーションを提供しており、移動中でも取引を管理することができます。

このアプリは、直感的な操作性を持ち、全ての主要機能にアクセス可能です。

通勤中や外出先でも、市場の動きを常に把握し、迅速な取引判断を下すことが可能です。

スマホからの操作性の高さは、現代のトレーダーにとって非常に重要な要素となります。

約定のスピードが早くて安心

cTraderは、約定の速度が速いことを誇ります。この素早い約定速度は、市場が急変した際にも迅速に対応することを可能にし、スリッページを最小限に抑えます。

速い約定速度は、利益を最大化したいトレーダーにとって重要なメリットです。

高速な取引が可能であるため、トレーダーは市場のチャンスを逃すことなく、より確実に取引を行うことができます。

cTraderを利用するデメリット

cTraderを利用するデメリット3点あります。

  1. MT4やMT5とは操作方法が違う
  2. 使用できる海外FX業者が少ない
  3. 自動売買にはあまり向いていない

それぞれ解説していきいます。

MT4やMT5とは操作方法が違う

cTraderは、MetaTraderシリーズ(MT4やMT5)と比較して操作方法が異なるため、これまでMetaTraderを使用していたトレーダーにとっては、移行初期には操作性に関して学習コストがかかる可能性があります。

特に、細かなカスタマイズや特定の機能の使用方法に違いがあるため、新しいプラットフォームに慣れるまでの間、トレード戦略の実行に影響を受けることが想定されます。

使用できる海外FX業者が少ない

cTraderは、MetaTraderプラットフォームと比べて使用できる海外FX業者が少ないです。

これは、特に多様なブローカーを通じて取引を行いたいトレーダーにとってはデメリットとなります。

利用可能な業者が少ないことで、トレーダーの選択肢が限定され、理想的な取引条件やサービスを提供するブローカーを見つけるのが難しくなる可能性があります。

自動売買にはあまり向いていない

cTraderは、特に自動売買に関してMetaTraderシリーズに比べて機能面で制約があるとされています。

豊富なインディケーターやカスタマイズ性の高いEA(エキスパートアドバイザー)を求めるトレーダーにとって、これは大きなデメリットと言えるでしょう。

また、cTraderにはそれ自体の開発環境やコミュニティが成熟しているMetaTraderほどの支援がまだ十分ではなく、自動売買システムを開発・導入する際に困難を感じる場合があります。

cTraderのインストール方法

cTraderのインストール方法の手順について解説していきいます。

cTraderのインストール方法の手順
STEP
公式ウェブサイトへアクセスする

cTraderを提供しているForexブローカーの公式ウェブサイトにアクセスします。多くの場合、ブローカーのウェブサイトには、取引プラットフォームをダウンロードするための専用ページがあります。

STEP
ダウンロードセクションを見つける

取引プラットフォームのダウンロードページを見つけ、そこからcTraderのインストールファイルを探します。

STEP
インストールファイルをダウンロードする

cTraderのインストールファイル(通常は.exeフォーマットでWindows用)をクリックしてダウンロードを開始します。Macや他のOSの場合、適切なバージョンが提供されているかを確認してください。

STEP
インストールを開始する

ダウンロードが完了したら、インストールファイルをダブルクリックして実行します。セキュリティ警告が表示された場合は、「実行」または「続ける」を選択して、インストールプロセスを進めてください。

STEP
指示に従ってインストールする

インストールウィザードの案内に従い、利用規約に同意した後、インストール先のフォルダーを選択し、必要な設定を行います。「次へ」をクリックして、プロセスを進めます。

STEP
インストールを完了する

全ての設定が終了したら、「インストール」をクリックしてインストールプロセスを完了します。インストールが成功すれば、デスクトップやスタートメニューにcTraderのアイコンが表示されます。

STEP
プラットフォームを起動する

cTraderのアイコンをダブルクリックして、プラットフォームを起動します。初回起動時には、ログイン情報(取引口座番号とパスワード)を入力する必要があります。これらの情報は、通常、ブローカーから提供されます。

cTraderの設定方法

cTraderの設定方法3点あります。

  1. 画面を日本語表記に変更する
  2. 表示されている時間を日本時間にする
  3. 画面の背景色を変更する

それぞれ解説していきいます。

画面を日本語表記に変更する

cTraderを日本語表記に変更するには、メイン画面の設定アイコン(歯車マーク)をクリックします。

設定メニューの中から「言語」または「Language」を選び、表示される言語オプションリストから「日本語」を選択します。

言語を選択した後、プラットフォームを再起動することで変更が適用されます。この設定により、トレードの際の利便性が向上し、より快適な取引環境を構築できます。

表示されている時間を日本時間にする

cTraderで表示される時間を日本時間(JST)に設定するには、再度設定アイコンをクリックし、設定メニューから「時刻設定」または「Time Zone」を選択します。

利用可能な時刻設定リストから「Tokyo」または「(GMT +9:00) Osaka, Sapporo, Tokyo」を探し、選択してください。

設定を適用後、マーケットの時間が日本時間に基づいて表示されるようになります。これにより、全世界の市場動向を日本時間で把握しやすくなります。

画面の背景色を変更する

cTraderで画面の背景色を変更することで、視認性を向上させまたは目の疲れを軽減することができます。

設定変更を行うには、設定アイコンをクリックし、「デザイン」または「Appearance」セクションを選択します。

背景色の選択肢には、「明るい」、「暗い」、カスタムテーマなどがあります。お好みのテーマを選択し、適用ボタンをクリックしてください。

プラットフォームの見た目が変わり、個人の好みに合わせた取引環境を作り出すことが可能です。

ウォッチリストの使い方・操作方法

ウォッチリストの使い方・操作方法2点あります。

  1. お気に入り銘柄をウォッチリストに登録する
  2. ウォッチリストの中から注文を行う

それぞれ解説していきいます。

お気に入り銘柄をウォッチリストに登録する

cTraderでお気に入り銘柄をウォッチリストに登録するには、まず市場観察ウィンドウを開きます。

次に、追加したい銘柄を探し出し、右クリックして表示されるメニューから「ウォッチリストに追加」を選択します。

または、銘柄を直接ドラッグ&ドロップして特定のウォッチリストに追加することもできます。

ウォッチリストへの登録により、興味のある銘柄を容易に追跡でき、市場動向を素早く把握することが可能になります。

ウォッチリストの中から注文を行う

ウォッチリストに登録した銘柄から注文を行うには、ウォッチリストを開き、取引したい銘柄を見つけます。

その銘柄名の上で右クリックし、表示されるメニューから「新規注文」を選択します。

すると、注文ウィンドウが表示され、注文の種類、数量、停止損益注文(オプション)など、取引に必要な詳細を設定できます。

設定が完了したら、「注文を確定」ボタンをクリックして取引を開始します。

ウォッチリストから直接注文を行うことで、迅速に市場に反応し取引機会を逃さないようにできます。

チャート画面の使い方・操作方法

チャート画面の使い方・操作方法6点あります。

  1. チャートタイプを変更する
  2. 時間足を変更する
  3. インジケーターを表示させる
  4. 描画ツールを利用する
  5. 価格変動によるアラートを設定する
  6. 注文をする

それぞれ解説していきいます。

チャートタイプを変更する

cTraderでチャートタイプを変更するには、チャート上部にあるチャートタイプ選択ボタン(棒グラフマーク、線グラフマークなど)をクリックします。

表示されるオプションから、「ローソク足」、「バー」、「線」、「点」など、好みのチャートタイプを選択します。

各チャートタイプはリアルタイム市場の動向を異なる視覚的表現で示すため、状況や分析スタイルに応じた最適なタイプを選択することが重要です。

時間足を変更する

チャートの時間足を変更するには、チャート画面の上部または下部にある時間足選択ボタンをクリックします。

1分足から月足まで、様々な時間足のオプションが表示されますので、分析したい時間枠に合わせて選択してください。

短期的なトレード戦略には短い時間足(例えば5分足や15分足)、長期的な分析には長い時間足(例えば日足や週足)が適しています。

インジケーターを表示させる

インジケーターをチャートに表示させるには、画面上部の「インジケータ」ボタンをクリックし、表示されるインジケーターリストから追加したいインジケータを選択します。

数百種類の利用可能なインジケーターから選択可能で、それぞれについて詳細なカスタマイズも行えます。

インジケーターにより、トレンド分析、ボラティリティ測定、モーメンタムの評価など、より深い市場分析が可能になります。

描画ツールを利用する

cTraderでは、チャート上に直線、トレンドライン、フィボナッチリトレースメントなど様々な描画ツールを追加することができます。

チャート上部にある描画ツールバーからツールを選択し、チャート上でクリック&ドラッグしてツールを配置します。

これらのツールを使用することで、価格のサポート&レジスタンスレベル、トレンドの識別など、技術分析の精度を向上させることができます。

価格変動によるアラートを設定する

特定の価格に達したときに通知を受けるために、cTraderでは価格アラートを設定することができます。

右クリックメニューから「アラートを設定」を選択またはアラートマネージャーを使用して、アラート条件を設定します。

価格アラートは、特定の価格レベルで市場に参入または退出するタイミングを逃さないために役立ちます。

注文をする

cTraderで直接チャートから注文を行うには、希望する銘柄のチャートを開き、「新規注文」ボタンをクリックします。

注文タイプ(市場注文、指値注文、逆指値注文など)、注文数量、設定したいリミット&ストップレベルを入力し、「注文を確定」ボタンを押すことで、取引を実行できます。

直感的な操作でスムーズに注文を行うことができ、効率的なトレーディングが可能となります。

アクティブシンボルパネルの見方

アクティブシンボルパネルの見方4点あります。

  1. 通貨ペアタブの見方
  2. DOMタブの見方
  3. カレンダータブの見方
  4. ニュースタブの見方

それぞれ解説していきいます。

通貨ペアタブの見方

cTraderのアクティブシンボルパネル内の通貨ペアタブでは、選択した通貨ペアの現在の価格、日中高値と安値、価格変動率を一目で確認できます。

このタブを使用することで、トレーダーは瞬時に市場の動きを把握し、取引戦略を立てるための情報を得ることができます。

各通貨ペアは、その動きの活発さやトレーダーの関心の高さに応じて簡単にソートして表示することが可能です。

DOMタブの見方

DOM(Depth of Market)タブでは、選択した通貨ペアに対する市場の深さ、つまり買い注文と売り注文の量をリアルタイムで確認できます。

注文の価格レベル毎にどのくらいの注文が存在しているかを表示し、市場の供給と需給バランスを視覚的に把握することができます。

これにより、トレーダーは価格変動の可能性が高いレベルを特定し、エントリーやエグジットのタイミングを判断する際の追加情報を得ることができます。

カレンダータブの見方

カレンダータブでは、経済イベントや財務ニュースなどの市場に影響を与える可能性のあるイベントがカレンダー形式で表示されます。

イベントの日時、重要度、予想される影響度、対象国や地域などの詳細情報も提供されます。

この情報を利用することで、トレーダーは市場が動くタイミングを予測し、それに応じた取引計画を立てることができます。

ニュースタブの見方

ニュースタブでは、金融市場に影響を与える最新のニュースやアップデートがリアルタイムで提供されます。

ニュースは重要度によってフィルタリングされ、トレーダーは関心のある情報を迅速に見つけることができます。

このタブを活用することで、トレーダーは市場のセンチメントやトレンドの変化に対する理解を深め、情報に基づいた取引判断を行うことができます。

cTraderでの注文方法一覧

cTraderでの注文方法4種類あります。

  1. Market Order
  2. Limit Order
  3. Stop Order
  4. Stop Limit Order

それぞれ解説していきいます。

Market Order(市場注文)

Market Orderとは、現在の市場価格で直ちに取引を行う注文方法です。トレーダーが最も速やかにポジションを開閉したい場合に使用されます。

注文を出した瞬間の市場価格で取引が成立するため、確実な約定を求めるトレード戦略に適しています。

ただし、市場が非常に活発な時には、注文した価格と実際の約定価格の間に差が生じるスリッページが発生する可能性がある点に注意が必要です。

Limit Order(指値注文)

Limit Orderは、あらかじめ設定した特定の価格、またはそれよりも良い条件でポジションを開くための注文方法です。

価格がトレーダーの指定したレベルに達した時にのみ注文が実行されます。

この方法は、市場価格よりも有利な価格で取引を行いたい場合や、特定の価格レベルで自動的にポジションを開閉したい場合に適しています。

注文が約定するには、市場価格がトレーダーが指定した価格に到達する必要があります。

Stop Order(逆指値注文)

Stop Orderは、あらかじめ設定した価格に市場価格が到達した時点で、Market Orderとして実行される注文方法です。

この注文は、損失を制限するためのストップロス注文や、利益を追求するためのエントリーポイントとして使用されます。

価格が指定されたストップレベルに達すると、注文は即座に市場注文に変換され、可能な限りその価格で実行されますが、市場の急激な変動によりスリッページが発生する可能性があります。

Stop Limit Order(ストップリミット注文)

Stop Limit Orderは、Stop Orderが指定したストップ価格に達した後、Limit Orderとして注文が有効になる特殊な注文方法です。

この注文は、特定の価格レベルをトリガーとして設定し、その後の注文を限定価格で実行するために使用されます。

この方法により、トレーダーはより精密な価格での注文実行を目指しますが、市場価格がリミット価格から離れて動く場合、注文が実行されないリスクがあります。

cTraderに関するよくある質問

MT4・MT5との違いはなんですか?

cTraderはECN方式対応で高速取引可能、操作性が良好で板情報も確認でき、取扱い業者は限られます。一方、MT4・MT5は豊富なインジケーターやEAを持ち、多くの業者で利用できます。

自動売買ツールは使えますか?

cTraderでは、「cBot」と呼ばれる自動売買ソフトを使えば自動売買(EA)が可能です。

どのデバイスから利用できますか?

webブラウザはもちろん、携帯電話またはタブレットで cTrader アカウントにアクセス可能です。 iOS または Android デバイスで利用できます。

まとめ

cTraderは、高い取引の透明性、狭いスプレッド、板情報の確認可能性、スマホ対応、高速な約定速度が特徴です。

しかし、操作方法の学習が必要、利用できるFX業者が限られており、自動売買には最適ではないというデメリットもあります。

インストールは公式サイトから簡単にダウンロード可能。設定では日本語表記の変更、日本時間の設定、背景色の変更が行えます。

ウォッチリストやチャートの使い方は直感的で、アクティブシンボルパネルで市場動向を把握しやすいです。

注文方法には市場注文、指値注文、逆指値注文、ストップリミット注文があり、各注文に適した戦略を立てることが重要です。

cTraderとMT4・MT5との大きな違いは、cTraderがECNに対応しており、更なる高速取引と透明性を提供している点です。

また、自動売買ツール「cBot」を利用でき、webブラウザだけでなくiOSやAndroidデバイスからもアクセス可能です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次