海外FX取引において、「両建て」は多くのトレーダーが利用する手法の一つです。
しかし、両建てが本当に必勝法となるのでしょうか?
この記事では、両建ての基本的な概念を説明し、そのメリットとデメリットについて詳しく解説します。
両建てを正しく理解し、適切に活用することで、リスク管理を強化し、取引の精度を向上させることができます。
初心者から経験者まで、すべてのトレーダーが知っておくべき両建てのポイントを押さえましょう。
海外FXに必勝法は存在しない
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海外FXにおいて「必勝法」は存在しないというのが現実です。
金融市場は常に変動しており、その動きを完全に予測することは不可能です。
突発的な経済イベントや政治的な要因によって価格が急変動することがあります。
これにより、一見堅実な戦略でも予期せぬ損失を被ることがあります。
さらに、海外FXは高いレバレッジを利用できるため、少ない資金で大きな取引が可能ですが、その反面、リスクも増大します。
高レバレッジ取引は、利益を大きくする一方で、損失も大きくなる可能性があります。
したがって、リスク管理が不十分だと、短期間で全資金を失うリスクが伴います。
多くのトレーダーが様々な手法やシステムを試みますが、長期的に安定した利益を上げるためには、一定の戦略や手法を盲信せず、市場の変動に対応できる柔軟性と冷静な判断力が必要です。
また、感情的な取引を避け、計画的な資金管理とリスク管理を徹底することが重要です。
成功するためには、継続的な学習と経験の積み重ね、そして冷静な判断とリスク管理が求められます。
海外FXで必勝法と呼ばれる手法
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海外FXで必勝法と呼ばれる手法は3点あります。
- 原則禁止されている複数口座での両建て
- 含み損が出てもエントリーし続ける無限ナンピン
- トレードに失敗したら掛け金を倍にしていくマーチンゲール法
それぞれ解説していきます。
原則禁止されている複数口座での両建て
複数口座での両建ては、多くの海外FXブローカーで原則禁止されています。
両建てとは、同一の通貨ペアに対して買いと売りのポジションを同時に持つ手法です。
一部のトレーダーはリスクヘッジや特定の相場状況で利益を得るために両建てを行いますが、複数の口座を使ってこれを行うことは規約違反と見なされることが多いです。
ブローカーは、このような取引がリスク管理の観点から不適切であると判断し、口座凍結や取引停止などの厳しいペナルティを課すことがあります。
含み損が出てもエントリーし続ける無限ナンピン
無限ナンピンは、含み損が出てもさらにエントリーを続ける手法です。
この手法は、価格が戻るまでポジションを追加し続けることで、平均取得価格を下げることを目的としています。
しかし、市場が予想に反して大きく逆方向に動き続ける場合、無限ナンピンは大きな損失を招く可能性があります。
この手法は資金管理が非常に難しく、最悪の場合、全資金を失うリスクが伴います。
多くのトレーダーは無限ナンピンのリスクを理解し、慎重に取引を行う必要があります。
トレードに失敗したら掛け金を倍にしていくマーチンゲール法
マーチンゲール法は、トレードに失敗した際に掛け金を倍にして次の取引に臨む手法です。
理論上、最終的に一度でも勝てば損失を取り戻し、利益を得ることができます。
しかし、連敗が続くと掛け金が急速に増加し、短期間で全資金を失うリスクが非常に高くなります。
マーチンゲール法は、資金が無限にある場合にのみ機能する理論であり、実際の取引では非常に危険です。
この手法は、高いリスクを伴うため、多くのトレーダーは使用を避けるか、非常に慎重に運用する必要があります。
両建てを行うメリット
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両建てを行うメリットは2点あります。
- 価格変動の際に大きなマイナスが出ないようにできる
- ロスカットされるリスクを抑えられる
それぞれ解説していきます。
価格変動の際に大きなマイナスが出ないようにできる
両建てのメリットの一つは、価格変動時に大きなマイナスを防ぐことができる点です。
例えば、買いポジションを持っている場合に価格が下落すると損失が発生しますが、同時に売りポジションを持っていることでその損失を相殺できます。
これにより、急激な市場の変動に対するリスクを分散し、損失を抑えることが可能です。
両建ては特に、不安定な市場環境や予測が難しい相場で効果的です。
この手法を適切に活用することで、トレーダーはポジションのリスク管理を強化し、安定した取引を行うことができます。
ロスカットされるリスクを抑えられる
両建てを行うもう一つのメリットは、ロスカットされるリスクを抑えられる点です。
ロスカットは、証拠金維持率が一定の水準を下回った際に、ブローカーが強制的にポジションを決済することを指します。
両建てを行うことで、片方のポジションが損失を出しても、もう一方のポジションが利益を生むため、証拠金維持率を一定に保つことができます。
これにより、ロスカットのリスクが低減され、ポジションを長期間維持することが可能になります。
特に、相場が大きく動く局面では、両建てが有効なリスク管理手段となります。
両建てを行うデメリット
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両建てを行うデメリットは3点あります。
- スプレッドが余計にかかる
- マイナススワップになりやすい
- 損失が拡大する恐れもある
それぞれ解説していきます。
スプレッドが余計にかかる
両建てを行う際のデメリットの一つは、スプレッドが余計にかかることです。
スプレッドは、売買価格の差であり、取引ごとにブローカーに支払う手数料です。
両建てを行うと、同じ通貨ペアに対して買いと売りのポジションを同時に持つため、スプレッドが二重にかかります。
これにより、取引コストが増加し、利益を上げるためにはその分のコストをカバーする必要があります。
特に、スプレッドが広い通貨ペアや市場の流動性が低い時間帯では、このコストが大きな負担となります。
マイナススワップになりやすい
両建てを行うデメリットとして、マイナススワップになりやすい点も挙げられます。
スワップポイントは、ポジションを翌日に持ち越す際に発生する金利差であり、通貨ペアによってはマイナススワップが適用されることがあります。
両建ての場合、買いと売りのポジションを同時に持つため、スワップポイントが相殺されることはなく、むしろ双方でマイナススワップが発生する可能性があります。
これにより、保有期間が長くなるほどスワップコストが積み重なり、トレーダーの利益を圧迫する要因となります。
損失が拡大する恐れもある
両建てには、損失が拡大する恐れもあります。
相場が一方向に大きく動いた場合、片方のポジションで得た利益以上にもう片方のポジションで損失が発生することがあります。
特に、相場の方向性が明確でないときに両建てを行うと、どちらのポジションも思惑通りに動かず、最終的に両方のポジションが損失を出すリスクがあります。
さらに、両建てを解消するタイミングを見誤ると、損失が一層拡大する可能性があります。
このため、両建てを行う際は、慎重なリスク管理と市場分析が必要です。
海外FXで勝つためのポイント
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海外FXで勝つためのポイントは4点あります。
- トレードのルールを決めておく
- トレードの記録をつけて振り返りを行う
- 自分の資金でも運用できる業者を探す
- 一攫千金は狙わないようにする
それぞれ解説していきます。
トレードのルールを決めておく
海外FXで勝つためには、明確なトレードルールを決めておくことが重要です。
具体的には、エントリーとエグジットの条件、リスク管理の基準、取引の時間帯などを事前に設定します。
これにより、感情的な判断を避け、計画的かつ一貫したトレードを行うことができます。
ルールを守ることで、予期せぬ損失を避け、安定した取引パフォーマンスを維持することが可能になります。
また、定期的にルールを見直し、市場の変化に対応することも重要です。
トレードの記録をつけて振り返りを行う
トレードの記録をつけて振り返りを行うことも、勝つための重要なポイントです。
取引ごとにエントリー価格、エグジット価格、理由、結果などを詳細に記録します。
これにより、自分の取引パターンや成功・失敗の要因を分析でき、改善点を見つけやすくなります。
振り返りを定期的に行うことで、自分のトレードスタイルの強みと弱みを理解し、より効果的な取引戦略を構築することができます。
学習と反省を繰り返すことで、トレードスキルが向上します。
自分の資金でも運用できる業者を探す
自分の資金に合ったFX業者を選ぶことも重要です。
各業者は、最低入金額や取引条件、手数料、スプレッド、レバレッジなどが異なります。
自分の資金規模や取引スタイルに適した業者を選ぶことで、無理のない運用が可能になります。
信頼性の高い業者を選ぶことも大切です。
ライセンスの有無や顧客資金の分別管理、サポート体制などを確認し、安心して取引を行える環境を整えることが必要です。
一攫千金は狙わないようにする
一攫千金を狙わないことも、FX取引で成功するためのポイントです。
大きな利益を短期間で得ようとすると、リスクの高い取引を行いやすくなり、結果として大きな損失を招くことが多いです。
慎重かつ計画的な取引を心がけ、コツコツと利益を積み重ねることが重要です。
リスク管理を徹底し、資金の一部を常にリザーブとして保持することで、予期せぬ市場変動に対応することができます。
長期的な視点で安定した利益を目指すことが、成功への鍵です。
海外FXの必勝法に関するよくある質問
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- 確実に勝てる取引方法はありますか?
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確実に勝てる取引方法は存在しません。市場は予測不可能であり、リスク管理が最も重要です。
- 両建てをすると勝ちやすいですか?
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両建てはリスクヘッジの手法であり、必ずしも勝ちやすいとは限りません。適切な戦略とリスク管理が必要です。
- 禁止事項とされている取引を行って利益を出したらバレますか?
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規約違反の取引を行うと、業者により取引停止や口座凍結のリスクがあります。ルールを守った取引が求められます。
まとめ
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海外FX取引において「両建て」はリスク管理の手法の一つですが、必勝法とは言えません。
両建てには、価格変動による損失を抑えたり、ロスカットのリスクを減少させるメリットがあります。
しかし、取引コストが増加し、マイナススワップの発生、損失が拡大するリスクも伴います。
FX取引で成功するためには、トレードのルールを設定し、記録をつけて振り返り、自分の資金に合った業者を選び、一攫千金を狙わない慎重な姿勢が重要です。
継続的な学習と冷静な判断が、安定した利益をもたらす鍵となります。