本日の為替予想「ドル円155円視界入り、FRB利下げ遅延か」

ドル円が155円に迫る中、堅調な米経済指標がFRBの利下げ開始を遅らせる可能性が高まっています。

目次

昨夜のニューヨーク市場

昨夜のニューヨーク市場では、ドルの強さが際立ち、特にドル円が154円台まで上昇。

一方で株式市場は金利上昇の影響を受けて大きく下落しました。

金は上昇を続ける一方で、原油はわずかに下落しました。

経済指標では小売売上高が予想を上回りましたが、製造業景況指数は低下し、住宅市場は安定した数値を示しました。

昨日の経済指標の数値と通貨ペアを表にまとめました。

昨日の経済指標数値
4月ニューヨーク連銀製造業景況指数-14.3
3月小売売上高+0.7%
4月NAHB住宅市場指数51
通貨ペア/指数前日比最終値
ドル/円153.86 ~ 154.45154.45
ユーロ/ドル1.0621 ~ 1.06601.0621
ユーロ/円163.52 ~ 164.44164.44
ニューヨークダウ-248.1337,735.11ドル
GOLD+8.902,383.00ドル
WTI-0.2585.41ドル
米10年国債+0.0804.601%

本日の注目すべき経済指標

本日の注目すべき経済指標は19点あります。

  1. 中 中国3月小売売上高
  2. 中 中国3月鉱工業生産
  3. 中 1-3月GDP
  4. 独 独4月ZEW景況感指数
  5. 英 英3月失業率
  6. 英 英ILO失業率(2023年12月-24年2月)
  7. 欧 ユーロ圏2月貿易収支
  8. 英 ベイリー・BOE総裁講演
  9. 米 3月住宅着工件数
  10. 米 3月建設許可件数
  11. 米 3月鉱工業生産
  12. 米 3月設備稼働率
  13. 米 IMF世界経済見通し(WEO)
  14. 米 ジェファーソン・FRB副議長講演
  15. 米 ウィリアムズ・NY連銀総裁、討論会で司会
  16. 米 パウエル・FRB議長、討論会に参加
  17. 米 バーキン・リッチモンド連銀総裁講演
  18. 米 企業決算 → J&J、BofA、モルガンスタンレー
  19. 加 カナダ3月消費者物価指数

それぞれ解説していきます。

中国3月小売売上高

中国の消費動向を示す重要指標。市場の期待と実際の数値の乖離に注目。

中国3月鉱工業生産

中国の工業活動の現状を反映。経済成長の鍵となる指標のため市場影響が大きい。

1-3月GDP

中国の年初からの経済成長率。世界経済に与える影響を評価するための基本データ。

独4月ZEW景況感指数

ドイツの投資家とアナリストの経済見通しを示す指数。景気の先行指標として注目。

英3月失業率

英国の労働市場の健全性を示す重要指標。経済全体の状態を反映。

英ILO失業率(2023年12月-24年2月)

国際労働機関基準による英国の失業率。労働市場の詳細な動向が分かる。

ユーロ圏2月貿易収支

ユーロ圏の国際貿易状況を示す。貿易バランスが経済に及ぼす影響に着目。

ベイリー・BOE総裁講演

英国中央銀行総裁の発言内容に注目。政策の手がかりや経済見通しが明らかに。

米3月住宅着工件数

米国内の新たな住宅建設プロジェクト数。住宅市場の健康状態をチェック。

米3月建設許可件数

将来の建設活動の見込みを示す。経済活動の一端を表す重要データ。

米3月鉱工業生産

米国の製造業、鉱業、公益事業の生産量。経済の基盤となるセクターの動向。

米3月設備稼働率

生産能力の活用度を示す。経済の潜在能力と余剰能力のバランスを評価。

IMF世界経済見通し(WEO)

国際通貨基金による世界経済の予測。グローバル経済の方向性に対する重要な指針。

ジェファーソン・FRB副議長講演

米連邦準備制度理事会副議長の見解。金融政策や経済状況に関する洞察を提供。

ウィリアムズ・NY連銀総裁、討論会で司会

重要な経済イベントでの役割と内容。金融市場への影響を分析。

パウエル・FRB議長、討論会に参加

米国の中央銀行トップの発言とその影響。経済政策の方向性を探る。

バーキン・リッチモンド連銀総

裁講演
地域連銀総裁からの市場へのメッセージ。地域経済から連邦政策への示唆。

企業決算:J&J、BofA、モルガンスタンレー

大手企業の業績発表。市場の健全性と業種別の経済動向が明らかに。

加カナダ3月消費者物価指数

インフレーションの現状を把握。物価の上昇が消費者行動に与える影響を評価。

本日の考察

ドル円は155円を視野に入れる水準まで上昇しています。

米3月小売売上高が市場予想を上回り、強い消費需要が明らかになりました。

これにより、FRBの利下げ開始が遅れる可能性が高まり、米金利が上昇しました。

一方、市場では実弾介入の不在が確認され、ドル買いに安心感が出ています。

また、投機筋の円売りポジションが17年ぶりの高水準にあり、市場の注目は高まっています。

まとめ

ドル円が155円に迫る中、米3月の小売売上高が市場予想を上回り、強い消費需要が示されました。

これによりFRBの利下げ開始が遅れる可能性が高まり、米金利の上昇がドルのさらなる強さを支えています。

市場では実弾介入の不在が確認され、ドル買いに対する安心感が増しており、投機筋の円売りポジションが17年ぶりの高水準に達しています。

これらの動向が今後の市場の方向性に大きな影響を与える可能性があります。

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