本日の為替予想「ドル高継続、市場は介入を注視」

昨日のドル高が続く中、東京市場でもドルは買われ、政府・日銀の介入がない状況で、市場関係者は介入の可能性を警戒しています。

目次

昨晩のNY市場の動き

昨晩のNY市場の動き3点あります。

  1. 昨晩の通貨および株式市場の動き
  2. 昨晩の経済指標の動き
  3. 昨晩の商品および債券の動き

それぞれ解説していきます。

昨晩の通貨および株式市場の動き

ドル円は介入警戒感がある中でも上昇が止まらず、一時は153円台後半まで急落したがその後反発し、154.79円まで回復しました。

ユーロドルは下値を切り下げ、1.0602まで下落しました。

株式はまちまちの結果でした。ダウは7日ぶりに小幅高で終了、他の指数は小幅安で引けました。パウエル議長の発言が影響しています。

項目数値
ドル/円153.90 – 154.79
ユーロ/ドル1.0602 – 1.0653
ユーロ/円163.40 – 164.68
ニューヨークダウ37,798.97 (+63.86)

昨晩の経済指標の動き

指標数値
3月住宅着工件数132.1万件
3月建設許可件数145.8万件
3月鉱工業生産0.4%増
3月設備稼働率78.4%

昨晩の商品および債券の動き

項目数値
ゴールド$2,407.80 (+24.80)
WTI原油$85.36 (-0.05)
米国10年国債利回り4.667% (+0.066)

本日の注目すべき経済指標

本日の注目すべき経済指標を表にまとめました。


国名経済指標名内容
日本3月貿易統計貿易バランスと輸出入動向が公表されます。
ユーロ圏3月消費者物価指数(改定値)インフレ率の修正値が示され、経済状況の評価に影響します。
英国3月消費者物価指数インフレの最新データが発表され、金融政策への影響が考察されます。
英国ベイリー・BOE総裁講演金融政策の方向性に関する重要な発言が期待されます。
アメリカベージュブック地区連銀の経済報告が公開され、経済の現状把握に役立ちます。
アメリカG20財務相・中央銀行総裁会議世界経済の調整と協力の場となり、政策の一貫性が議論されます。
アメリカボウマン・FRB理事講演経済および金融政策に関する洞察が提供される可能性があります。
アメリカメスター・クリーブランド連銀総裁講演金融政策の現状と見通しについての詳細が語られることが期待されます。
アメリカアルコア企業決算主要産業の業績報告が市場の動向に影響を与える可能性があります。

本日の考察

昨日のNY市場でのドル高が続き、東京市場でもドルが154円台半ばまで買われましたが、政府・日銀からの具体的な介入はなく、市場は介入レベルの上方修正を見据え、ドルに強気の見方が強まっています。

一方、パウエル議長は金融政策の現状維持を示唆し、市場は利下げ開始の見通しを再評価しています。

今後の市場動向は新たなデータ次第で変わる可能性があり、ドル円は155円台への実弾介入が見られないまま、160円に進むシナリオも考えられます。

まとめ

昨晩のNY市場ではドル円が153円台後半から反発し、154.79円まで回復。

ユーロドルは1.0602まで下落しました。

株式市場はまちまちで、ダウが小幅高となりました。

経済指標では3月の住宅着工や建設許可件数が発表され、商品および債券市場では金が2407.80ドルまで上昇しました。

今日の市場では、注目の経済指標として日本の貿易統計やユーロ圏の消費者物価指数改定値が発表される予定です。

市場はドルの動向と政策発表に注目しています。


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次