本日の為替市場は、介入の噂とFOMCの結果発表後の動きに注目が集まっています。
昨晩のNY市場
ドル円はＮＹ市場の終盤に急落しました。
ＦＯＭＣ後のパウエル議長の発言がハト派寄りであったため、ドルが下落しています。
157円台半ばから40分程で153円03銭前後までドルが売られました。
4月29日以来の動きで、政府および日銀による介入と見られています。
| カテゴリ | 概要 | 詳細 |
|---|---|---|
| 経済データ | ４月ＡＤＰ雇用者数 | １９．２万人 |
| ４月ＩＳＭ製造業景況指数 | ４９．２ | |
| ３月雇用動態調査（ＪＯＬＴＳ）求人件数 | ８４８８万件 | |
| ４月自動車販売台数 | １５７４万台 | |
| 主要通貨ペア・指数 | ドル/円 | １５３．０３ ～ １５７．９２ |
| ユーロ/ドル | １．０６７１ ～ １．０７３２ | |
| ユーロ/円 | １６３．９２ ～ １６８．６７ | |
| ＮＹダウ | ＋８７．３７ → ３７,９０３．２９ドル | |
| GOLD | ＋８．１０ → ２,３１１．００ドル | |
| WTI | －２．９３ → ７９．００ドル | |
| 米１０年国債 | －０．０５２ → ４．６２８％ |
本日の注目すべき経済指標
| 国 | 経済指標 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 豪州 | 豪3月貿易収支 | オーストラリアの経済外需依存度を測る |
| 豪州 | 豪3月住宅建設許可件数 | 建設業の健全性と将来の建設活動の見通し |
| 日本 | 日銀金融政策決定会合議事録（3月18-19日分） | 金融政策の方向性や経済見通し |
| ドイツ | 独4月製造業PMI（改定値） | ヨーロッパ製造業セクターの健全性 |
| 欧州 | ユーロ圏4月製造業PMI（改定値） | 予備値との比較でヨーロッパ経済の見通し確認 |
| 欧州 | OECD経済見通し | グローバル経済の方向性 |
| 米国 | 新規失業保険申請件数 | 労働市場の現状と市場見通し |
| 米国 | 3月貿易収支 | アメリカ経済成長の一要因 |
| 米国 | 3月製造業受注 | 経済全体への影響を考察 |
| 米国 | モデルナ | 産業及び市場センチメントへの影響 |
| 米国 | アップル | 市場センチメントへの影響 |
本日の考察
日本時間早朝、ドル円は155円50銭から急落し、40分で153円前後に。
これは政府・日銀による実弾介入の可能性が高い動きです。
特にNY市場の引け前からオセアニア市場オープン時に介入が行われたのは異例です。
FOMCではパウエル議長がややハト派発言をし、ドル円が売られましたが、日本の財務省は常時介入の準備をしており、今回のタイミングでの介入を示唆。
ドル円はその後155円台を回復。注目のFOMCでは政策金利の据え置きが決定。
経済活動は堅調で、雇用の伸びは強く、失業率は低いものの、インフレは高水準に。
市場は引き続き発表される経済指標に敏感に反応する状態が続きます。
まとめ
昨晩のNY市場では、ドル円が急落しました。
これはFOMC後、パウエル議長のハト派寄りの発言を受けた動きで、157円台半ばから153円03銭まで大きくドルが売られました。
日本の政府・日銀による介入が見られたとされ、4月29日以来の動きということです。
経済指標では、豪州の貿易収支や住宅建設許可件数、日本の日銀金融政策決定会合議事録、ヨーロッパの製造業PMI改定値、OECD経済見通しなどが注目されました。
また、アメリカでは新規失業保険申請件数や貿易収支などの指標が発表されました。
企業決算では、モデルナとアップルの結果が市場センチメントに影響を与える可能性があります。
これらのイベントを通じて、市場は経済の現状把握と将来予測の手がかりを得ています。
